君たちはどう生きるか①
どうも、ゆうまーるです。
「君たちはどう生きるか」の漫画バージョンを読んでの内容をまとめようと思います。
漫画なので2時間くらいでサッと読めて、すごく面白かったのでオススメです。
今日は、この本の核となる部分の話です。
コペルニクスの地動説
なぜ、いきなりコペルニクスなんて名前が出てきたのか。
それは、この本の主人公が「コペル君」というあだ名だからです。
もちろん、コペルニクスのコペルです。
なぜ、そんなあだ名なのか。
それは主人公の中学生コペル君が、「この世の中で自分という存在は分子みたいなものだ」ということに気づいたからです。
コペルニクスは、地球は宇宙の中央で動かずにおり、諸天体がその周りを動いている(天動説)が一般的だと信じられていた時代に、地球が回っている(地動説)ということに気づいた人です。
このコペル君がした発見がコペルニクスの発見くらいすごいことだということでおじさんに「コペル君」というあだ名をつけられたのです。
世の中は自分を中心に回っているわけではない
そう、この本で最も訴えられていることは、
「宇宙が地球を中心に回っていないように、世の中は自分を中心に回っているわけじゃない」
ということです。
つまり、地動説的な考えです。
自分という存在は宇宙空間で見たとき分子レベルに過ぎないのです。
そして、それは時間軸の中でも同じことが言えます。
長い歴史、これから何百年、何千年と人間が存在する中で自分が存在する時間って本当に短いものなのです。
天動説的な考えだと世の中の真理は見えない
自分が中心にあるものの見方から抜け出すことは非常に大きなことであり、まれなことなのです。
それは、損得に関わることになると自分から離れて正しく判断するというのが非常に難しいことだからです。
多くの人が手前勝手な考え方に陥って、ものの真相がわからなくなり、自分に都合のよいことだけを見ていこうとするものなのです。
しかし、自分たちの地球が宇宙の中心だという考えにかじりついていた間、宇宙の本当のことがわからなかったのと同様に、自分ばかりを中心にして、物事を判断していくと、世の中の本当のことも知ることができないのです。