池上彰の政治の学校(後編)
どうも、最近夕方の涼しさに「夏も終わりだな~」とベランダでたそがれているゆうまーるです。
今回は、池上彰さん著「池上彰の政治の学校」の後編です。
前回の記事はこちらです。
政治家、仕組みはどうあるべきか
政治家が「票集め」に走ってしまうという話をしましたが、民主主義においてこの「票集め」や「ポピュリズム(人気取り)」というのは仕方のない部分が大きいです。
政治家というのは国民によって選ばれ、国民からの支持を失うと職を失ってしまいますからね。
だから、国民はその政治家がほんとに成し遂げたいことなのか、それとも人気取りのために言っていることなのか、見抜く力が必要です。
その上で、日本の政治家というのはあまりレベルが高くはありません。
そして、政治家がどうあるべきというより、政治家をどう育てるか、そのための仕組みというのも大切になってきます。
アメリカ、イギリスの政治を見てみましょう。
まず、アメリカの大統領選です。
大統領選というのは1年間かけて行われます。
その中で、注目されればされるほどネガティブ・キャンペーンも激しくなります。
ネガティブ・キャンペーン
選挙の際に他の立候補者の欠点を指摘したり、誹謗中傷したりすることで、自らのイメージを向上させて当選を目指す運動を指す語。
候補者というのはこういった苦痛からも耐えなければなりません。
こうしたことから、候補者というのはかなりふるいにかけられるし、力をつけることができます。
イギリスはどうでしょう。
イギリスというのは、労働党と保守党の二大政党制の国です。
そして、両党とも確実に票がとれる選挙区を3分の1ずつほど持っています。
そこで、労働党と保守党でそれぞれ育てたい政治家を相手が有利な選挙区に送り込むんです。
絶対に勝てない選挙区で悪戦苦闘させるということをするのです。
そこで、力のある政治家はある程度の票を取ってきたりします。
このようにアメリカやイギリスというのは、政治家が育つ仕組みや工夫が見られます。
一方の日本はというとトップである総理大臣は突然生まれるし、政治家を育てる仕組みも成り立っていないのです。
まとめ
この「池上彰の政治の学校」を読んで、難しいと思っていた政治をポイントを抑えると意外と単純であるとわかりました。
このブログだけでは、ぼくの力量的にも多くを伝えることはできませんでしたが、この一冊で政治を簡単にとらえることができると思います。
ぜひ、みなさんも読んでみてください。