池上彰の政治の学校(前編)
どうも、大学で政治学を専攻しているのにも関わらず、池上さんに1から政治を学んでいるゆうまーるです。
ということで今回は、池上彰さん著の「池上彰の政治の学校」という本をもとに記事を書いていきます。
はじめに
「民主主義は最悪の政治といえる。これまで試みられてきた、民主主義以外の全ての政治体制を除けばだが。」というイギリスの元首相チャーチルの言葉です。この言葉をどう捉えるかは人それぞれだと思いますが、ぼくはこの言葉を「民主主義は不完全である」と捉えています。
今回、池上さんの本を読んでいて、そういえばそんな言葉もあったなと思い出されたものです。
この本を読み、日本で行われる政治の問題点、そして、国民、政治家、仕組み自体にそれぞれどんな改善点があるのかを学べました。
日本の政治の問題点
日本の政治の問題点はずばり「票集め」と「幸せの青い鳥」であると池上さんは言っています。
つまり、日本の政治がうまくいかないのは、政治家が「票集め」に走り、国民は「幸せの青い鳥」を追い求めているということです。
どういうことか、説明します。
政治家が「票集め」に走る
日本の未来を考えると子どもたちのためにサッカー場を作った方がいいけど、選挙に当選するように、投票所に足を運んでくれる高齢者のためにゲートボール場を作ろうとなるということです。
本来「国」のために働くはずの政治家が「票を入れてくれる人」のために働いている状況です。
国民が「幸せの青い鳥」を追い求めている
「この停滞した日本の政治を誰か変えてほしい」と国民は期待を持っているということです。
国民はどうあるべきか
まず、民主主義において一番偉いのは「国民」で、民主主義の土台です。
国民が「こういう国にしたい」という意思がなければ、そうなることはありません。
政治家というのはそういった意志をもって選挙に行く国民の意思をくみ取って動くものだからです。
ここで「選挙に行くべき理由」が明らかになります。
ぼくたちが「こういう国にしたい」と理想があるとします。
しかし、選挙に行かないとなると政治家はぼくたちの意見をくみ取ろうとはなりません。
だから、自分たちの理想の政策をとっている政党や政治家はいないかもしれないけど選挙に行く必要がある。
選挙に行くことで徐々に意見をくみ取ってもらえるようになるのです。
いい例が、デンマークです。
デンマークでは日本でいう消費税が25%もあるんですが、その代わり医療費や教育費が無料なんです。
デンマークでは、投票率が非常に高くてそれは、高い税金を納めているから使い道をきちんとしてもらわないといけないという意識から、政治に関心を持っている人が多いからです。
そして、この仕組みというのも国民が選挙にいき何十年とかけて作り上げたものなんです。
これは、民主主義のあるべき姿だと思います。
そしてこれらから、わかることは「青い鳥」というのは見つけるのではなく、育てるということです。
つまり、選挙にいくことで自分たちの意思をくみ取ってもらい、理想の政治家を育て上げることなんです。